ひとまわり、それ以上の恋
「ありがとう。魔法使いのお嬢さん」

「また子ども扱いですか。知っていたんですね」

「いや。懐かしいなと思ってさ。ちょっと昔にね……京都にいた頃、古い喫茶店を営んでるうちの娘さんが、遊び心でやってくれたことがあったんだ」

「……昔の恋人ですか?」

「鋭いな。けど少し違うよ。憧れていた人」

 どんな人が好きなんだろう。その人にも会ってみたい。市ヶ谷さんが恋をするのは……やっぱり大人の人?



 サプライズティーは恋の魔法で色が変わるの。

 市ヶ谷さんの傍にいると、胸が熱くて……私の心はゆらゆら揺れる。

 きっと私の頬もこんな風に染まっているにちがいない。
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