3.30からの恋、




何今の。


告白?


いやいやそれにしても早すぎる。


あたしは何言ってんの?と鼻で笑った。


『いや、俺もよくわかんね。自分から告白したの初めてだし。なんか…好きみたい』


ありえないありえない。


絡んで何日も経ってないのに。


何度も冗談でしょ?と笑う。


いや、本気、リュウヤも返す。


それからしばらく言い合いが続いた(笑)。





ねぇリュウヤ。


この時、本当はちょっと嬉しかったんだ。



あたしも、好きになってた。



まだ1回しか会ってないのに。


…てゆうか絡み始めて3日ぐらいしか経ってないのに。


最初の印象は最悪。


遊んでそうだし、関わりたくない。


付き合ってもきっと続かない。


あたしには絶対合わない。


そう思ってたのに。



好きになってた。


はたから見たら、カルイ、そう思われるかもしれない 。


それでもいい 。


曖昧すぎる、バカな女の直感 。


「もっとこの人を知りたい 」


なんか、好き。








「…本当にあたしでいいの?」


『ミユがいいなら』


一瞬迷った。


信じていいの?


でも、好きなもんは好き。


「…じゃあ…付き合ってみる?」


『…いいの?』


「うん。そのかわり好きな女できたらすぐフってね。二股とかまじ無理だから」


『できない。わかった』


「とりあえず記念日。今日…3月30日だね」


『だなっ』


こうしてあたしらは付き合う事になった。


リュウヤはその日、一睡もせずに学校へ行った (笑)





この時はまだ、自分がここまで幸せを感じれるなんて思ってなかったんだ。


カレカノになれたのは嬉しかった。


だけど、まだ完全にはリュウヤを信じてなかった。


どーせお互い遊びだろう。


そう思ってた。








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