先生とシンデレラ
「…緊張しないんじゃなかったの」

「…え、ぇぇ…?」

「…朝、そう言ってたじゃん」

「言ってません…っ」

控室に来て、メイクや髪型をきちんとしてもらって、ドレスまで着ると嫌でも実感は出てくる。

さっきから私の顔は顔面蒼白って感じ。

鏡から見る私の後ろ側にいる先生は飽きれた様に私に声をかけながらもその顔はなぜか笑ってる。

「大丈夫だってば。」

「…そんな、悠長な事ばっかり言わないで下さい…っ!」

「あははは…羅々、今までに無いくらい焦ってるね」

「当たり前でしょ…?!」

そんな事を言っていると控室に華と真衣さんが入って来た。
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