先生とシンデレラ
すでに始まっているステージの後ろでは、その様子を映し出しているテレビが何台か置いてあった。
出場者達は思い思いの所でテレビを見ながら順番が来るのを待っている。
今テレビに映っているのは、一組の天野海紗ちゃんで濃い赤色のドレスを着こなして、背筋をピンッと伸ばして歩いている。
「よし、じゃあ、奥田!頑張って来いよ!」
大きい岡田先生の声が後ろの方から聞こえた。
隣にいた先生と顔を見合わせて振り返ると。
岡田先生と二組の出場者の奥田芽維ちゃんがステージへの入り口の所で話していた。
「もちろんです。誰にも負けませんから、私。」
「知ってる。…いって来い!!」
そう言って岡田先生は芽維ちゃんの背中を押す。
背中を押された芽維ちゃんは自信満々の笑顔で濃い青のドレスを翻したながら、ステージへと吸い込まれて行った。
「…」
あぁ、どうしよう。
私はあんな風に自信満々に笑えない。
不意にテレビを見るとその先には真っ直ぐに歩いてく芽維ちゃんの姿。
せっかく先生がくれた自信も、何処かに行っちゃった。
出場者達は思い思いの所でテレビを見ながら順番が来るのを待っている。
今テレビに映っているのは、一組の天野海紗ちゃんで濃い赤色のドレスを着こなして、背筋をピンッと伸ばして歩いている。
「よし、じゃあ、奥田!頑張って来いよ!」
大きい岡田先生の声が後ろの方から聞こえた。
隣にいた先生と顔を見合わせて振り返ると。
岡田先生と二組の出場者の奥田芽維ちゃんがステージへの入り口の所で話していた。
「もちろんです。誰にも負けませんから、私。」
「知ってる。…いって来い!!」
そう言って岡田先生は芽維ちゃんの背中を押す。
背中を押された芽維ちゃんは自信満々の笑顔で濃い青のドレスを翻したながら、ステージへと吸い込まれて行った。
「…」
あぁ、どうしよう。
私はあんな風に自信満々に笑えない。
不意にテレビを見るとその先には真っ直ぐに歩いてく芽維ちゃんの姿。
せっかく先生がくれた自信も、何処かに行っちゃった。