先生とシンデレラ
急いで靴を履き替えて昇降口を出た。

門を抜け、学校が見えなくなった所で、立ち止まった。

「…」

言ってることワケわかんない…

変に期待させないで欲しいのに。

私が、先生の事が好きなの、わかってやってるんだ。

私はため息を一つ落として空を仰いだ。


…明日からどうすれば良いんだろう。

どんな顔で
どんな声で

会えば良い?

どうすれば正解なのか。

そんなのわかってる。

だけど、まだ、認めたくない。

だから。

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