先生とシンデレラ
俺は華から目線を逸らして下を向きながら、

「…無いな。」
と言った。

「…は…」

驚く華を見つめて、一言付け加える。

「…先生、としては、ね。」

「…」

「残念ながら、羅々は成績も性格も素行も良いし、そういう点では興味が無い。…っていうか、そんな優秀な生徒に時間を費やしてる時間なんてないよ。」

俺は少し笑いながら、
「…でも、ま、一人の男としてはどうかな。」

「…せん「1つ教えとくと。」

「…?」

「先生のタイプは、優しくて、成績も良くて、変な事しなくて、肌が白くて、目が大きくて、唇が小さいのにポッテリしてる子かな。もちろん、背は小さめで細い子ね。」

華はその言葉に少し笑う。

「…でも、いざという時は芯がしっかりしててちゃんとやれる子だな。」

そこまでいうと華は笑いながら
 「そんな子、私知らないですねぇ…。あ。もしかして、大っ嫌いとか言って教室とか出て行ったりとかしちゃいます?」

「…そうだね。そんな感じ。」

俺は笑いながら、床に手を置いて膝にもう片方の手をついてゆっくりと立った。

「…どこ行くんですか?」

不思議そうな顔でそう聞いてくる華を見て。

「嫌われたみたいだから、機嫌、直してこないとね。」
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