先生とシンデレラ
「久々だなぁ、お前の車乗るの!」

目の前を見続けながら。

「…そうだね」

「大学ぶりじゃね?相変わらず安全運転だな!」

…相変わらずよく話す。

「それにこした事なんて無いでしょ。」

「まぁな!それにしても、お前香水置いてる?分かりにくいけど良い香りだな!!」

「…」

眉を少し動かす。

「あっ、とうとう女出来たのか?やったなー、やっと独身卒業か?」

「…違うよ。」

ウィンカーを出しながら。

「ん?違う?出来てないって事?」

「…そうだけど。何か文句でも?」

そう言うと潤は少し笑いながら、口元に手を当てて眉をギュッと下げた。

「いや、何か、可哀想だな、お前…」

その言葉に少しイラっとして、眉を寄せながら一言。

「…うるさいな、そのうち出来るよ。余計な口挟まないでくれる」

「あぁぁ…、そんなんだから出来ないんだぞ…?俺はな、幼馴染としてお前を心配してだな…」

くどくど話し続ける。

…これだから、こいつを車には乗せたくないんだ。
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