先生とシンデレラ
晩御飯を食べて、少しウロウロとしていると先生は大きな時計台の時計を見て。

「…そろそろ、帰る時間だね。」

先生のその言葉に胸がチクリとして。

先生に残念に思う気持ちを悟られない様に笑顔で答える。

「そうですね。」

なのに。

「…なんて顔、してんの。」

「…」

「また来たかったら、華とでもこれば良いでしょ。」

違う。

そうじゃなくて。

…そうじゃないのに。

「…はい。」

私の本心を知ってか知らずか、先生は笑顔で
「ん。先生ちょっと行ってくるからここで待ってなさい。」

「えっ、行ってくるってどこへ…?」

「…いいから。ここ、時計台の下ね。返事。」

そんな先生を不服に思いながらも。

「…はい。」
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