蒼穹の誘惑
浅野との電話後、山積みにされた報告書に目を通すと、みずきのスケジュールはお昼を取る暇もない程詰まっていた。
水曜日の5時以降のスケジュールは空欄にはなっているが、それ以外は取締役員との会議に工場長との打合せ、取引先との会食と予定はぎっしり詰まっていた。
勿論水曜日の5時以降だけが空欄なのは、浅野とのデートの為に高宮が故意にを空けてあった為だ。
わざわざ浅野とのデートの為にスケジュールを空けるような気働きはいいから、この煮詰まった2日間のスケジュールを何とかして欲しいとみずきは切実に願った。
共に過ごした日曜日以後、高宮の態度はいつもと変わらず、いやいつも以上に手厳しく、みずきは肩透かしをくらう。
自分が気負っていた反面、ぽっかり穴が開いたような寂しさを感じ、そんな自分に心底嫌気がさした。
みずきの意志とは裏腹に、社長と秘書の距離を保っても、燻り始めた感情を打ち消すことはできない。
仕事に没頭するように高宮のことは考えないようにしても、磁石で引き寄せられるように、彼の視線や仕草を目で追ってしまう。
ただ助かったのは、高宮が何の感情もみずきに対して持っていないという事実。女としてそれはそれで寂しいが、今のみずきにとって、それが高宮へ魅かれる唯一のストッパーとなっていた。
水曜日の5時以降のスケジュールは空欄にはなっているが、それ以外は取締役員との会議に工場長との打合せ、取引先との会食と予定はぎっしり詰まっていた。
勿論水曜日の5時以降だけが空欄なのは、浅野とのデートの為に高宮が故意にを空けてあった為だ。
わざわざ浅野とのデートの為にスケジュールを空けるような気働きはいいから、この煮詰まった2日間のスケジュールを何とかして欲しいとみずきは切実に願った。
共に過ごした日曜日以後、高宮の態度はいつもと変わらず、いやいつも以上に手厳しく、みずきは肩透かしをくらう。
自分が気負っていた反面、ぽっかり穴が開いたような寂しさを感じ、そんな自分に心底嫌気がさした。
みずきの意志とは裏腹に、社長と秘書の距離を保っても、燻り始めた感情を打ち消すことはできない。
仕事に没頭するように高宮のことは考えないようにしても、磁石で引き寄せられるように、彼の視線や仕草を目で追ってしまう。
ただ助かったのは、高宮が何の感情もみずきに対して持っていないという事実。女としてそれはそれで寂しいが、今のみずきにとって、それが高宮へ魅かれる唯一のストッパーとなっていた。