蒼穹の誘惑
「バカバカしい!休日にあんな男のこと考えるなんて!」

こんな雑誌を読むから尚更思い出したくもない高宮のことを思い出してしまった、とみずきは雑誌を本棚に戻した。

そのイライラがまさに、『身体の関係を重ねてしまうと情が芽生える』というパターンからきているとは思いもしない。


いつもは癒されるカフェでも何故か今日は心が落ち着かず、みずきは気晴らしに近くの公園まで足を伸ばした。

心地よい太陽の光に木々の葉が青々と輝き、そよ風が優しい香りを運んでくれる。

みずきは森林浴を楽しみながら並木道を進んだ。

こんな風にゆっくりと散歩するなんて、もしかしたら日本に戻ってから初めてかもしれない。



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