蒼穹の誘惑
大広場にさしかかると、大勢の家族連れがサッカーやキャッチボールと楽しい時間を過ごしていた。みずき自身も幸せな気分でその光景を楽しんだ。

自分が憧れても絶対手にすることがなかった光景だ。

今は自分の取った道にも満足しているし、逆に今更その幸せの構図の輪に自分がいるなんて考えもつかない。

12歳で現実を受け入れたとき、自分は世間一般の家庭が経験できないような人生を送ってみせると誓った。

それは、みずきにとって、ゲームのようなものだった。

現実的なみずきは、無い物を欲しがるより、今ある物を利用しようと思った。

ラッキーなことに、自分は持って生まれた美貌と頭脳がある。

それを使って人生を楽しむのも面白い、と考えたのだ。



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