蒼穹の誘惑


(何故?私は何をホッとしているの----?)


みずきの心がまたざわつく。

先ほどのように心臓が急に鳴り出すことはないが、背筋がむず痒くなるような、どこかもやもやした感じがする。

初めて経験する感情にみずきは戸惑い、身体が熱くなるのを感じた。

いつものように反論してこないみずきに高宮は不可解な視線を投げかける。

「どうしました?」

その声にみずきはハッと我に返り、キュッと唇を噛みしめた。


(バカバカしいっ!!こんな男のことを……)



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