魔法少女の恋の行方
「は・・・春香?」
なんで?
怪我を治してって言っといてとは言った
なんで?
「なんで・・・春香が・・・いる・・・の?
あたし・・・呼んだ覚えなんかない・・・」
「あんたばか?
あんなことあんたのお父さんに言われたら
行くしかなくなるでしょうが!
それにあたしもいなきゃこいつは無理だ」
は?それくらいわかってるわ・・・
だけどあんたは
「あんたは風邪だったから・・・」
そしたら般若のような顔で
「バカ美夏・・・
この・・・アホ!
あんた死にたいの?
そんなときでも頼ってよ・・・
それに聖書を読んでないあんたは
わかんねーだろうけど
こいつは普通のとランクが違う」
へ?
なんで?たしかにいつもより強いけど・・・
「そんなに魔力は違わないよ?」
「やっぱ・・・
こいつは命のかけらの大きさが違うんだ
そのくせ魔力が小さくて弱いんだよ」
「そうなんだ・・・
あ!それで力を強くしに来て
でも命のかけらが大きいから
増えるのが速いんだ!」
「そういこと
いつものあんただったら倒せただろうけど
その前になんかやったろ
強い魔物にでもやられたか?」
「まぁそんなとこね・・・
ねぇ春香・・・少し時間を稼いでくれる?」
稼いでくれたらお母様に力をもらえるから
「いやだね
こいつはあたし一人で十分だ
それで美紅にあげろ
倒れたんだろ?
あんたに力をあげたせいでよ」
なんでこんなことまでわかるのかしら・・・?
でも
ありがとう・・・春香・・・
「お願いね?
少し休ませてね・・・」
「おう
あんたの出る幕はないようにしてやるよ」
ほんとに・・・あたしってバカだな・・・
それから
春香から離れて
眠りについた