蜜色チェーン―キミと一緒に―


「そう言ってくれてるけど、どうする?」


先輩たちは、コクコク何度も頷いて拓海くんに頭を下げる。


「しませんっ、もう絶対にしませんから、見逃してくださいっ」
「お願いします……!」


先輩たちをじっと見た後、「じゃあ、とりあえず書面にするから署名だけして」って拓海くんが言った。


「え?」
「今後もし約束を破ったら処分を受けるって契約書作るから。
仕事柄、口約束だけじゃ不安でね」
「……契約書ですか」
「そう。もしも約束を破った場合、今回の事を報告したうえで、それをキミたちの上司に渡すことにする。
証拠として、カメラの画像も後でもらっておくよ。
まぁ、上司じゃなくて社長に送り付けるのもアリかな」
「え……っ」
「契約書に署名するなら、今回は見逃すよ。それでいい?」


笑顔で聞いてるけど……先輩たちには優しい微笑みには見えなかったと思う。
先輩たちは落胆した様子で、「はい……」って小さな声で答えた。


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