蜜色チェーン―キミと一緒に―


「それに、俺が逃げなくなった途端、他の男に目移りされても困るし」
「目移りなんかしないよ。
指輪なんかなくても、ずっと……七年間も拓海くんだけを好きだったんだから」
「そうだよな……。ごめん」
「……ううん」


涙のたまった目で拓海くんを必死に見上げていると、拓海君が柔らかく微笑む。


「幸せにするって約束する」
「私も……幸せにする」


今までいくつも交わしてきた約束。
今までは拓海くんの過去の不安を埋めるための約束だったけど、今回は違う。

幸せがたくさん詰まった、未来の約束なんだから。


「幸せになろうね」


私を抱き寄せた拓海くんが、「ありがとう」って耳元でささやく。
泣かないってさっき思ったのに。

その優しい声色に、思わず一粒の涙が溢れた。









「蜜色チェーン―キミと一緒に―」
END






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