蜜色チェーン―キミと一緒に―
「え、じゃあ、由香の好きな人って遊び人なの?」
急に訪ねてきた愛美が、眉をしかめながら聞く。
「電話かけたけど、電話中だったから来ちゃった。今平気?」って笑顔で聞く愛美に、驚きながらも頷いたのが15分前。
愛美はひとりでぶらぶら買い物してたらしいけど、金曜日、私があいまいにしか答えなかった事を思い出して、うちに向かったとかで。
会社だからきちんと話せないなら、家なら問題ないでしょ?って首を傾げた愛美に笑いながら部屋に上がってもらった。
愛美が持ってきてくれたケーキは、全部で7個。
正直、ふたりで食べる数じゃないけど、愛美は「全部半分こしようね」って気合いたっぷりみたいだった。
「遊び人ってわけじゃないよ。特定の人を決めないだけだし」
「え、それが遊び人っていうんじゃないの?
色んな女の子に手出してるって事でしょ?」
「んー、まぁそうだけど。
広く浅く、みたいな感じだと思う」
「……それ、由香は嫌じゃないの?」