蜜色チェーン―キミと一緒に―


愛美が聞いてきたのは、当たり前の疑問。
こんな話をされたら、私だって絶対にそう聞くと思う。

でも、目を伏せて、湯気を立てる紅茶を見つめながら、誤魔化すみたいに笑う事しかできなかった。

本音を言えばイヤだけど……。
それを口にしていいのかが分からなくて。


拓海くんが他の女の人と関係を持つことを、私がイヤだって思ってるって話したら。
きっと、拓海くんが悪者に思われちゃうから、それがイヤだった。


私からだって、拓海くんにどうして欲しいだとか、他の人と遊ぶのをやめて欲しいだとか。
私だけを見て欲しいだとか。

そういう事をお願いした事もないんだから、拓海くんが悪いわけじゃない。




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