蜜色チェーン―キミと一緒に―


突然の大声に、先輩たちはびっくりした後、「あ、いたの? おはよう」って挨拶を返す。
私も「おはようございます」って挨拶した後、また愛美に引きずられるようにして更衣室を出た。


「愛美?」


受付までの廊下をしばらく歩いた後、ようやく愛美は立ち止まった。
それから、くるって私を振り返って、ニコって笑う。


「応援するからね! 私」
「え……」
「昨日は言いそびれちゃったけど、私は由香の味方だから、由香の想いを全力で応援するから。
色んな事情があるんだろうけど、やっぱり好きなら目指すは恋人でしょ?
だから、そうなれるように応援する」


急に言われてびっくりする。
もちろん、突然だったからっていうのもあるけど……。

私の気持ちを応援してくれるって事に驚いた。




< 96 / 285 >

この作品をシェア

pagetop