タロット☆マジック【完】
私は、雑草のように踏まれようが、けなされようが気にしない!
そんな思いも込めて、私はにこぉっと笑顔で言った。
「部員でしょ?」
私がそう言うと、冬馬くんは不機嫌そうに眉を寄せた。
「幽霊部員でも、ええ言うてたやろ?」
そ、そぉーだけどぉー……。
「うっ……ひっく……お゛ね゛がい゛~~~~!」
「なっ! 泣くな、ボケ! 俺のせいみたいやんかっ!」
ぐずぐず泣き始めた私に、冬馬くんは慌てたようにそう言って、ため息を一つ。
「……行ってもええけど、すぐ帰るで。ええよな?」
「……い、いやだけど、いいよ。」
私のその言葉に、蓮斗くんは「何だよ、それ!」と言って笑った。
雪ちゃんは、隣でため息。
私たちは、冬馬くんを占い部の部室まで連行した。