さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―
「一之瀬君も、随分と雑に殺りますね。」
山南さんの言葉に、思わずビクッと肩が上がる。
主語がなかったけれど、殺し方が悪いと言われていると察する。
無惨に転がる死体は、どうも綺麗な死にざまとは言えない。
私にはまだ余裕がないから、極力斬り口を小さく、なんて配慮する余裕はない。
「最期を綺麗に飾ってあげるのもまた、私たちの仕事ですよ。」
「はい…。」
やっぱりしくじったか、と思って思わず俯く。
「とはいっても、沖田くんも土方くんも大分手荒ですから、一之瀬くんだけに言えることではありませんが。」
フォローするかのように、にっこりと微笑んでくれる。