青く澄んだ空∞
ー汐音sideー
…意外とあっさり承諾したし。
何か私、ガッカリしてるみたい…。
止めて欲しかったのかも。
「お~いっ!汐音!!」
振り返ってみると、そこには、パーカーのフードを被ってダテメをかけたお兄ちゃんがいた。
「もうっ!遅いっ!!待ったんだから」
「ごめんって」
ヨシヨシと頭を撫でる。
お兄ちゃんの昔からの癖。
私がすねると、頭を撫でる。
…そして、何気に私はその行動が好きだったりする。
「べっ別にいいけどっ?」
素直に言えない…
「フフッ…ありがとな」
ぜ~んぶ私のことなんて、お見通しなお兄ちゃんは何にも突っ込まない。
まぁ、そういうところが好きなんだけど。
< 106 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop