年の差恋愛


【泰志side】


「俺は教師、俺は生徒、それだけ。」


目の前には泣きそうな顔したガキ。


いわゆる生徒ってやつ。


「…っ…ひどいっ…」

「なんとでも言え」


泣きながらどこかへ行ったガキ。


はあ…毎日毎日疲れる。


今年で教師生活5年目。


初めのうちはわかんねぇことだらけだった。


若いからって馬鹿にされんのなんか日常茶飯事。


何かこの髪が駄目らしい。


周りよりちょっと明るいだけだろ?


最近かけたゆるいパーマ。


これには校長も何も言わなかった。


毎日スーツを着て行くのがいつ間にか当たり前になってて…


まあ俺は俺だから。


変わる気もないし。


まあ得意な数学を教えんのは好き。


分かってくれた時の達成感がもう…




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