年の差恋愛



ニコっと笑った留湖ちゃん。


「ははっ…あんた素直だね。でもあたしが泣かせたみたいだから泣き止んで?」

「留湖ちゃ…っ…ごめんっ…」


久しぶりに人前で泣いた。


この人のことは信用する。


それから留湖ちゃんとはずっと一緒。


留湖ちゃんのいるグループは皆から恐れられてるみたいで。


その中でもリーダー的存在の留湖ちゃんと一緒にいるから


呼び出されることも、いじめられることもなくなった。


全部全部、留湖ちゃんのおかげ。


「…な!陽菜ってば!」

「?!…はい?!」

「何ぼーっとしてんの。もう終礼終わったよ?」

「もう?!ごめん留湖ちゃん!」

「なーに?考え事?」

「ん~♪…留湖ちゃん好きだなぁ~って!」

「何可愛いこと言ってんの。帰るよ?」


照れてる照れてる。


クールに見えるけど素直だもん。


照れたら耳が真っ赤っか。


可愛いんだよね~。



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