伝わるコトバ


「夏美ちゃんは毎日お前に全力でぶつかってきてるんだ。

お前も、最後くらいぶつかってみろよ」

真っ直ぐ俺を見る悠の目が、すべてを見据えている気がした。


「亮介はイイヤツだ!!

俺達は、これからだってずっと仲間だろ♪

…何も、変わらねぇよ」

悠は全部わかってるんだ。

俺が今、何を思ってるか。


「…フられたら、慰めろよ」

当たり前だろ!!と笑う幼なじみである親友に、共に荷物を背負ってもらっていることに気づいた。

「俺、悠が好きだ。」

「申し訳ねぇけどおれには雪がいるからお前とは付き合えねぇ」

「…ちげえよ!!」





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