俺が唯一愛した女


「ごめんなさい…!!」



服を着たミユは俺に深々と頭を下げる



「そう言えばあたし優斗のお店行って…」



『店で俺の本名バラしやがって…』



「え…」



コイツマジで何も覚えてないんだな
首を傾げるミユにため息を吐く俺。



「え、えっ…」



『それよかミユって…姉弟いんの?』



「…何で?」



変な事聞いた?



突然、ミユの声が1トーン
低くなった気がした。



『いや、寝言で姉チャンって…』



「……。」



『ミユ…?』



「あたしのお姉チャンね、もうこの世に居ないの…あたしにとってお姉チャンは、大好きな自慢のお姉チャンだったんだよ」



にっこり笑うミユの笑顔は痛々しくて



『……。』



わざと視線を上に向け


必死に涙を耐えている
ミユの姿を見ていると



無意識にミユの事を抱き締めたくなった。



「あ、えっと…何か暗い話しになっちゃったね、ごめんね!」



手を伸ばそうとしていた俺は



ミユの話し声で我に返り
慌てて手を引っ込める。

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