俺が唯一愛した女
暫く歩き
えみが向かった場所は
人通りの少ない駐車場。
ブーブーブー♪
俺は自分の携帯が
鳴っている事に一切気付かず
えみに着いて行く。
『…どこまで俺を連れて行く気だ?』
俺の声を聞いて
立ち止まるえみ
『……。』
立ち止まったえみを見て俺も足を止める。
「ねぇ、優斗は今幸せ?」
" 幸せ "
俺に問いかけたえみは
ゆっくり振り返る。
『… は?』
暗くて相手の顔が
はっきり見えない
「えみね、今凄く辛いの。えみを捨ててズタズタに傷つけといてもう他の女出来たとか。しかもあの子と付き合い始めてもう3ヶ月以上なんだってね」
『… 何が言いたい?』
「別れてからも、ここ1年ずっと優斗を見て来た。けど…優斗、えみ以外の女と付き合っても3ヶ月以内に別れてえみ以上続いた女なんて1人も居なかった!!」
異常な位狂ったように馬鹿笑いしながら
俺にどんどん近付いて来るえみ。
『えみ…?』
「優斗らいつでもえみが一番でしょう?3ヶ月以上、えみより優斗と付き合う女なんて絶対認めない。優斗の隣で…えみより幸せそうな女見てるとムカつくのよ!!!」