モテキ
パスタセットの前菜が来た

「いただきます」

食べてはいるが、ぎこちない

「ゴメンね、行儀悪くて…」

華月くんがじっと見るから

「春さんは、可愛いから」

照れながら言うから

「ぶっ…」
「おい、」

雄大がむせ、遼くんが威嚇

「あ、りがと?」

私は吃りながらも返事した

「本当に愛らしいです
春さん、明日の予定は?」

頬を赤くしながら聞いてきた

今日は土曜日だから明日も休みで

「あ、っとどうして?」

今日あったばっかりなのに何故?

「デートがしたいとおもいまして
春さん、明日は?」

…でーと、ってあのでーと?

「あのか、華月くん、あのでーと

あ、誰の変わり?
断るための変わりですか?」

断るためのねたか…、

女の子達にはしていたしね

「いいえ?僕はデートも告白も、
経験ありませんから」

ニコニコ返す華月くん、

「華月、お前珍しいからだ」

雄大がさらに言うが

「男の格好で登校して、
合着道やらなんやらで強いし、
女子に告白されてんだぞ、」

雄大、私をそんな風に…


「春、お前は可愛いより綺麗だ、
雄大の話でさらに気にいった」

落ち込む私に遼くんが…

「ええ、まるで山百合のようです
凛々しく、美しい貴女にこそ、」

雄大の言葉に落ち込んたが

「あ、うん」

ここまで言われると照れるな

「雄大は、気にするな
魅力にきずかない馬鹿だ」
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