いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩


「まあ、あんな奴どーでもいいんで…

 先輩!はいっ!」

近藤ちゃんは自分の抱えていたボールをわたしに差し出してきた。


「…え?」

「先輩の3Pシュートみたいんです‼」


近藤ちゃんは本当に楽しみにしてる

という顔でわたしをみてきた。

目が・・・輝いている…


こんな子に「やだ‼」なんて言えるわけも無く

渋々ボールをもらうと

彩が後ろからボンッと押してきた。

「うぉぉっ!危ないじゃん!」

「元バスケ部エースしゅぁ~ん♪

 後輩にまだできますよ~って見せてやんなさい!」

「…んなっ//」

“エース”という言葉に照れる。

一応小3からバスケが好きでやっていたから

現役じゃなくなってもそれなりにできるだろう。
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