いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩


今だ…---

わたしの手から一瞬にボールが手から離れ

弧を描きそのボールは…


パシュッ---‼



一瞬沈黙が続いた。

「入った…」

近藤ちゃんの声により周りが騒ぎだす。

「すげぇ!!」「かっこいい!!」「アノ先輩スゴっ!」


体育館中から声が聞こえる。

入口の方をみるとうちのクラスのほとんどの人も
見ていた。

そこには木内君もいて「すげぇ…」

と口が動いているのがわかった。

「先輩かっこよかったです‼」

近藤ちゃんが寄ってきた。


「あ、ありがとう…」

自分の体がなまっていなかったことに感動した。

よかった…入って


「先輩、先輩‼」

「ん?」

「相太も観てましたよっ」

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