いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩

近藤ちゃんが小声で耳打ちする。

振りむいてみるともうこっちは見ていなかった。

「そっ…」


「理恵ーすごいじゃ~ん」

「彩…」

「これでエースの座は保たれたね!」

グーサインを「う、うん…」と言いながら
グーサインで返した。



休み時間が終わる5分前の音楽が流れ

体育館に居た人たちは動き出した。



「でわ行きます」

ペコリと近藤ちゃんは頭を下げ友達と体育館を出た。



「あたし準備してくるねー」

と、彩は物置の方へ行った。

「うんっ」



スッ---

誰かが横を通った時記憶の中にある匂いがした。


後ろをみてみると相太君が友達と歩いていく所だった。

いけないと思いパッと前を見た。


そしてまた新たな香りに包まれた
タオルが上から振って来て
わたしの頭にのった。


「反応しすぎだよ、花沢」

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