恋愛談義!
「上着、ありがとう」
膝に乗せていたジャケットを井上礼央に返す。
「いや、いいけど。あんまり顔色戻ってないな」
彼は立ち上がり、ジャケットを羽織りつつ、ひょいと顔を覗き込んできた。
「会社の報告、俺だけでしてもいいから、このまま帰ったほうがよくないか?」
「いやよ。私の手柄を横取りする気?」
冗談ぽく言うと
(ただの報告に手柄も何もないのはお互いわかっている)
「負けず嫌いだなぁ、青木サンは」
井上礼央は苦笑して、それからうなずいた。