恋愛談義!
起きてから話そうって……あんたここに居座るつもり!?
抗議に満ちた目で井上礼央を見上げると
「大丈夫だよ。傍についてるから。一人にしないから」
まるで私が「置いていかないで」とでも言ったようなそぶりで、井上礼央は枕元に座りなおし、私の頭を撫でる。
「ちぃちゃん……」
また、そうやって呼ぶ……
呆れながら目を閉じる。
本当は「ちぃちゃん」だなんて呼ばれたくない。
それは私の苦い過去と繋がっているから。