恋愛談義!

なに、誰!?


未だかつて自分の部屋に男をお持ち帰りなんかしたことなかったのに、熱にうなされてやっちゃった!?



バクバクする胸を押さえつつ、慌てて飛び起きると、その茶色い物体はモゾモゾと動き、


「ん?」


間の抜けた声を放ちつつ、私を見上げた。


眠そうに、けれどしっかりと私を見て、くっきりとした二重瞼の瞳を細める男。



「あ……」



に……人間だ。

っていうか、井上礼央だ。



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