恋愛談義!
とりあえず、このまま誤解されているのはまずい。
ちゃんと説明しなければ。
私は井上礼央のことだけを忘れているんじゃないって。
あの当時の、数か月のことだけ、すっぽり記憶から抜け出しているんだって。
そしてその理由も――
言わなければ。
勇気を振り絞って
ついでに声も絞り出す。
「あのさ……」
そこで何気なく顔を上げると、井上礼央が微かに目のふちを赤く染めて、私を見つめているのに気づいて。
顔がカーッと熱くなった。