恋愛談義!

そして井上礼央は、私の肩に軽く手を置き、猫背をさらに折り曲げるようにして、私の頬に唇を寄せる。



「おやすみ、ちかこ」



彼が私にしたのは、それはそれはとてもかわいいキスだった。



井上礼央とハダカで抱き合って

あいつの恥ずかしいところ、結構たくさん見たはずなのに、
(たとえばあんなこととか、そんなこととか)


なぜかこのキスは『きゃーーー!!』と叫びたくなるくらい


私の羞恥をあおった。



「おっ……おやすみ」



しどろもどろになるのを必死でこらえて、階段を駆け上る。



ドアのところで振り返ると、井上礼央がパッと笑顔になって手を振るのが見えた。


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