恋愛談義!

「ふふっ……」

「――」



笑う私をちらりと見下ろして、お前はズルイと言わんばかりに、唇をとがらせる。


恋人繋ぎなんてしてない。


小さな子供みたいに。

迷子にならないよう、ぎゅっと、武骨に。彼の手をつかんだだけだ。




「――送ってくれて、ありがとう」

「うん。じゃあまたな」

「うん、また」



アパートの前で、礼儀正しく私たちは頭を下げる。



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