恋愛談義!

「礼央……礼央……」



悲鳴を上げ、もっと強い刺激を求めて体を揺らし、彼にしがみつこうと腕を伸ばす私の手をつかみ、手のひらにキスをする井上礼央。



「ああ、ちかちゃん……ここで礼央って呼ぶの、マジ反則……」



そして『本当はもっといじめてやろうと思ってたのに……』と、井上礼央は恐ろしいことを口にした後。

私を天上の高みへと連れて行く。




『れおはさ、名前のとおり、強くなくちゃ……

れおは、百獣の王、なんだから』




遠くて、子供の声が聞こえたような気がした。



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