恋愛談義!
「あれは客にならないじゃないの。ブースの周りをウロウロされたらいい迷惑よ」
ただそれだけだ。
他意はない。
「で、青木サンはここで男だまくらかしたりしないワケ?」
「関西に住む気はないの。問題外」
「あ、そ」
最後の卵サンドをコーヒーで流しこんだ井上礼央は
「歯磨きしてくる」
とブースから離れて行った。
ふと、視線を感じてそちらを向くと、イートインスペースにいる学生バイトがひそひそとささやき合っていた。