Secret Prince[短篇]
2人で池の周りをゆっくりと歩く。
「なんか、ごめんなさい。望が変なこと言って…」
本当に、まさかあの日以来会うことなんてないと思っていたのに。こんなところで会うなんて。
自分でも分かる、作り笑いを浮かべて裕二さんを見る。
「別に。俺の変なこと言ったし。」
ズキン
冷たく返される返事に少し心が痛む。
恋できると思った。
裕二さんのこと好きだと思った。
でも、今さっき望に会って、過去のトラウマっていうのかな?また恋に対する怯えが顔を出す。
「…つーかさ?」
「…?」
歩いていた足が止まり、裕二さんが私を見つめる。