Secret Prince[短篇]
「…好きだ」
「え…、」
今度はハッキリと、力強い声が耳元で聞こえた。
包まれている体、
大きい裕二さんの胸、
私を好きだと言ってくれるその唇。
…私も裕二さんのことが好き。
でも、怖い。
あの辛い過去が私の口を堅く閉じる。
「わ、私…」
「嫌なんだよ。」
裕二さんは私に話しをさせてくれない。
ゆっくり私の体を離し、視線が絡まる。
もちろん私の顔は真っ赤。
ど、どうしよ…