Secret Prince[短篇]
抱っこされる形の私。
ちょ、ちょっと待った~!!
いくらなんでも恥ずかしすぎ!
バタバタと足を動かすが、裕二さんには関係ないみたい。
「ゆ、裕二さん!」
「なぁ、その裕二さんってやめね?」
抱っこする形のまま、顔をしかめる。
じゃ、なんて呼べば??
顔が赤いまま見上げる。
視線が絡まる。
「…裕二って呼んで」
「ゆ、じ?」
呼び捨てって…
なんだか照れくさかった。
落ちそうになる私は…裕二の首に手を回す。
ぎゅっとしがみつく私って…
本当、子供。
「…梨華、降ろすよ?」
「はい。」
ゆっくり降ろされた場所。
池から少し離れた小さな休憩所みたいなところ。