小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
「よっこしょっと」
奴をベットに寝かせる
「ん・・・」
俄かに小さな笑みを浮かべ、
グッスリと眠っていた
「よく寝てるわねー、相変わらず」
そして一つ心配なこと・・・
「おい、こいつ、いつ起きるんだ?」
サイコメトリーで
奴の頭を触ったとき
心臓がマジで1分に
1回しか動いてなかった
これは死んだとみなされても、
おかしくはねぇーよ!
「あぁ、小豆は任務の後は
1週間くらいは起きないわ
何も食べなければ、
トイレにも行かないわ」
「一週間・・・死んだように眠ると」
恐ろしい・・・
「いつもそうよ、
体に負担が大きいのよね、あの技」
「封印か?」
「えぇ、霊能力者は封印師として、
黄泉の世界へ送る者なのよ」
こいつには使命があるって事か
「霊界と小豆の命は結ばれている、
言わば架け橋ね」
奴は俺よか、はるかに強よいんだな
「ねぇねぇ、ところで小豆さ、
ちゃんと学校行けてた?」
奈緒姉がいきなり聞いてきた
「あ、あぁ、
大丈夫だったんじゃねぇーか」
大丈夫だったよな、アレ
「私としても、
友達できるか心配なのよね」
まぁ、あの性格じゃ、
自分からは無理だな
表向きはシャイだが、
心の中では大いに呟いてたわけだし
「あいつ、俺にビビッてたからなぁ」
「あんたのその身長がダメなのよ、
何でそんな大きいわけ!?」
「めっちゃ食って、
牛乳飲んだら大きくなった」
「は!?めっちゃ食ってたのはわかるけど、
あんた牛乳嫌いじゃんか!」
「まぁなぁー」
身長のせいにするなよなー、
仕方ねぇーんだよ、こればっかしは