小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
「とりあえず、優しくしてあげてね?」
「わかってるよ」
優しくっつっても・・・
俺はあいつの事を知ってるが、
あいつは俺のことは
覚えてねぇーみてぇだしよ
「ところで、CRS(クライシス)の
みんなには、小豆のこと教えてあるの?」
「俺の口からは言ってねぇーが
目星はつけてあるんじゃねぇーか?
あいつらも、一様、SNの一員なんだし、
チビ豆のことは知ってんだろ」
「まぁ、そうねぇ・・・
でも、いちよう、言ってあげてね?」
「へいへい、わかったよ」
「小豆はこの分だと、起きないし、
学校には1週間は行けないから」
「了解ー」
CRSとは俺達の学校で作られた
部活っぽいところ
ま、そのことはチビ豆が入ってから
ゆっくり話すとするか
嫌がってでも、無理やり入れるけどな
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んで、あれから三日たった
けど、あいつは一向に目を覚まさない
マジで死んだように眠ってやがる
そんな任務が大変なんだなぁ・・・
・・・べ、別に、俺、
心配してるわけじゃねぇーからな!
同情しただけだ!
こいつがいない教室では
いつも通りに授業を行い、
坦々と日にちは過ぎてゆく
入学式の次の日から休んでいる、
チビ豆にはまだ友達はいない
だから心配する奴や気にかける奴は
特に誰もいなかった
俺がじーっとチビ豆の席を睨んでいると