小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
文句を心の中で呟きながら

ガラっとドアを開けた

すると、案の定、クラスメイト達が

思い思いの場所でお喋りの

真っ最中であった

・・・入学式の初日で、

もうみんな友達できてるんだ、

早いなぁ・・・

うらやましいに越したことはない・・・

こう見えて、私は奥手・・・いや、

人見知りとかシャイとかなのかなぁ

まぁ、人との付き合いは苦手です

人って心で思ってることと、

口で言うことと全く違うんだよ

私はそれからいまいち、

人のことを簡単に信用できない

・・・って、こんな考え方してたら

絶対友達できないじゃん!

ダメだなぁ・・・

なんでこうなっちゃうんだろう

この私の友達に関するマイナス思考には

もちろん過去の教訓がある・・・

『気持ち悪りー!くんじゃねぇーよ!』

『触るなバケモノ!一生、
 普通の人間に関わるな!』

『お前は不幸の現況だ!消えろ!』

『お前のせいで未来はなくなってしまう!
 お前なんていなけりゃよかったんだ!』

私に向けられた罵声はこんな物ばかり

みんな私のことが嫌いなんだ、

目障りなんだ、・・・消えてほしいんだ

きっと私のすべてを知ってしまったら、

私に近寄る人はいなくなってしまう

たとえ黙っていても・・・

きっと私には友達はできない

ましてや恋なんて・・・ね

だから1人ぼっちでいい、

友達はほしいけどいらない

現実を知ってしまったら、

きっと離れていってしまうから

そんなつらい思いはしたくないから・・・

私がどうしてこんな目に合っていたかは、

またみんなには改めて教えるね

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