小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―

・・・何・・・えぇ、何なの!

「あの・・・なぜですか?」

「へっ?」

「私・・・みなさんに
 何かしたのでしょうか・・・」

みんな、キョトンとして私のほうを見る

や、だってさ

第一、CRSって何なのさ!?

いきなりデカ男に紹介されて、

この人達とどうしろって言うのさ・・・

「ちょ、ちょっと、大地」

「あぁ?」

「小清水さんに、
 ちゃんと話してなかったの!?」

「話したけど」

「じゃあ、何で彼女、
 私達の事、理解してないの!?」

「だって、こいつの性格だぜ?
 話したら、
 逃げられるに決まってんじゃんかよ?」

「そうかもしれないけど・・・」

何やら、コソコソと喋る

デカ男と北河さん・・・

も、もう知らない!

「と、とにかく、し、失礼します!」

私は怖くなって、

思わず逃げ出してしまった

「お、おい!ちょっと待てよ!」

デカ男が私を引き止める

でもそれに構わず、

私は廊下を猛ダッシュして

その場を去った

・・・ていうか、何なのあの人達!

2人の女の子は、私より絶対に

美しいし、可愛いし

デカ男を含めた、3人の男の子は

みんな、かなりの長身で

すごかった・・・

それよか、

私はどんな怖い妖怪や幽霊より

思ってる気持ちのわからない

人間のほうがよっぽど怖かった


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