小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
何て頭で考えているうちに
とうとうスタートの時間になった
「それでは高等部 女子 スタートです」
アナウンスが流れ 皆 ゾロゾロとスタート位置へ
「位置について よーいドン！」
ピストルの音と共に一斉に走り始めた最前列
後ろの方にいた私達は徐々にスピードをあげていった
「それじゃあ お先に！！ゴールで会おう！！」
スタートの時は一緒に並んでいた色葉ちゃんが
勢いよく私達を追い抜いていった
「…早っ！」
あんなに初っぱなからスピードあげるなんて考えらんない！！
色葉ちゃん…凄い…
「ほんと…毎年そうなんだから」
鈴可ちゃんがクスッと笑う
