小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―


大地side


「オッシャアアアッ!!今年は俺が一番だあああっ!」

「うるせえよ!お前!」

「僻んでも見苦しいだけだぜ 大ちゃあーん!」

調子に乗っている結城の頭をバコッと殴る

ムカつくぜ あからさま あんなだとな

高等部 男子のマラソン大会の結果は

1位が結城 2位が千歳 で3位が俺という結果に終わった

別に1位になりたかったわねじゃねえけど

アイツにだけは負けたくなかった

「あああ!!悔しい!!」

突然 後ろから猛烈なスピードで

近づいて来る音と声が聞こえたかと思うと

背中をバシッと叩かれた

振り返ると そこにいたのは色葉だった

「今年こそは男子追い抜かして1位になりたかったのに!!」

駄々をこねる子どもみたいに

キーキーと騒ぎ立てる

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