小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
「…ッハァッ」
二酸化炭素だけが虚しく
そして大量に排出されるばかり
呼吸の量に対して足は動いてない
「…ッ痛いいい」
下を向いて独り言を呟いてみる
それも虚しく地面へと消える
辺りはもうすぐ坂道に差し掛かる
木が生い茂った道
ゴールまでは後 どのくらいで
たどり着けるのだろうか
今 ここは何キロなのか
もうダメだと言いたいけど
言葉を口には出したくない
言ってしまうと本当になってしまう気がするから
だから言わないようにしてる
これは心の中だけ
私の中だけの言葉
重たい足を引きずりながら
一歩また一歩進んで行く