続・俺様王子の初恋
「 ぁあ? 」
「 好きなようにすればいいじゃない。
どうせ就職でしょ?探してさっさと
面接受けちゃいなさいよ 」
「 ・・・んな簡単じゃねーんだよ 」
”そう?”と首を傾げる美夏を
再度睨むと、小さく笑って
俺に背中を向けて、階段を
上がっていった。
「 葵ちゃんなら大丈夫よ。
それにアンタ、一年くらい
我慢しなきゃ男じゃないわ 」
からかうような笑い声に
”うるせぇ”と言い返し
俺も自分の部屋へ向かった。
──────────・・一年。
別に、不安なわけじゃねぇけど
言うほど簡単なわけ・・・ねぇよな。