続・俺様王子の初恋
そうやって私の中に
積み重なった矛盾した
考えをこうやって先輩は
私を甘やかすことで、
全部吐き出させてくれる。
「 ・・・・俺も 」
「 ・・・え? 」
「 俺も、今だけ、・・・一回だけ・・ 」
ボスンッ、とベッドに倒れこんだ先輩は
私の腕を掴んでいて、私も一緒になって
ベッドに倒れこんだ。
私の後頭部を片手で押さえ、
片手で顔を覆っていて、
”見るな”
先輩がそう言っているように感じた。
私は何も言わず、先輩の胸に
顔を埋めていた。